「リヒちゃんと同じ顔してるバッシュの寝顔が可愛くないわけない!」


 バッ!といきなり立ち上がって何を言っておるのだこやつは…。


「だからほら、早く横になって!」
「なるわけなかろう」
「えー!なんでよ!」
「何故横にならねばならんのだ?!」
「だって、バッシュの寝顔見たいし」
「似ているのならばリヒテンシュタインの寝顔を見ればよかろう」


 の顔を見ると、あからさまに衝撃を受けた顔をしていた。


「そ、そんなん知ってるし!リヒちゃんの、寝顔なんてもう何回も見てるし!でもバッシュの寝顔が見たいだけ!」
「見た事ないのだな」
「ちがぁーう!普段ものごっつ警戒心まるだしなバッシュの、いつもじゃ見られない無防備な寝顔が見たいんだってば!」
「無防備?ふっ、貴様の前で無防備になることがあると思うのか?」
「…ないかもしれないけどさ」


 先ほどの勢いをなくし、しょげているが少し可哀想に見えたので我輩はチャンスをやった。


「ならば、どんな手段を使ってもいい。我輩から一本とったらの前で寝てやろう」
「マジで!わかった頑張る。…覚悟!」


 そういっては勢いをとりもどし、さっそく一本とろうと思ったのか、駆け寄ってきた。が、途中で


「ぅわっ!危なっ!」


 何もないところでつまづき、そして…

 ぼふっ

 我輩も予期せぬ行動をは起こした。(断じて我輩のワザとではない)


「早くもこのようなことをするとは…ずいぶんと積極的なのだな…」
「いや、ちがっ、これは偶然であって断じてわざとじゃ」


 男である我輩が押し倒されたわけだが…我輩が下というのは頂けんな。


「昼間からとは感心しないが、が望むのなら答えてやらなくもない」


 そして、形勢逆転。


「ちょ、待っ」
「寝顔を見るのは我輩のようだ」
「いやーーー!!!」


 日本と同じ顔をしたの寝顔。
 『可愛い』…に決まっておるだろう。


sleeping pretty face

(以前、リヒテンシュタインが「日本さんの寝顔は『可愛い』らしいです」と話していたのだ)







(瑞日かと思われry)